異業種交流会の基本中の基本!初参加でも成果を上げるコツ

2017年 05月 10日

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異業種交流会は普段触れることのない異なる業種の方々と交わることによって、価値創造や革新的な発想が生まれることを目的に行われる交流会です。

社内で起こっている課題や問題点、仕事上の障害に対しても、一つの組織内のみの視点では問題点の洗い出しに限界を感じることが多くあります。

 

そこで他社の方や全く付き合いのない業種の方からの視点を借りて改めて検証してみると、意外な解決の糸口が見いだせる......といった効果があります。

 

一言に異業種交流会といっても目的と対象は異なります。サラリーマン向けの異業種交流会、経営者向けの異業種交流会、特定の目的のための異業種交流会と、大きくわけるとこの3つに分けることができます。ただし交流会の質にはさまざまなものがありますので、参加する交流会は慎重に選ぶ必要があります。

 

 

なぜ異業種交流会に行くのか。目的は?


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異業種交流会に参加する最大のメリットは、普段会うことのできない別業界の方から生きた情報を収集できるという点です。異業種交流会はその名のとおり、業種・業態が異なる人との接点を多くもつことができます。日常の業務では知りえない業種の生きた情報を仕入れることが可能になります。

 

異業種交流会に参加している方は、業種は違っても達成したい目的は同じで、貴重な時間を割いて集まってきています。そのため、社内では得られないような新しい技術や、新事業の手がかりとなる案件を掴むチャンスが至る所に転がっています。

 

ですが、異業種交流会に「なんとなく参加するだけ」では人脈や新しい仕事には直結しません。

 

まず目的をハッキリさせた上で、参加する交流会の概要が目的とマッチしているかを事前にしっかりと確認する事が大切になります。的外れな会に参加してしまうと時間の浪費に終わってしまいます。

 

また知り合った方とは名刺交換だけに終始せずに継続してつき合っていくことを心がけてください。地道な努力があってはじめて「人脈」としてつながっていきます。異業種交流会ははじめのきっかけを得るだけにすぎません。

 

人数規模別、異業種交流会の雰囲気はどんな感じ?


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異業種交流会には会費を徴収する会員制の交流会と、会費のかからない非会費制の交流会があり、それぞれの開催意図は異なっています。

 

会員制の場合は参加メンバーが固定されている場合が多く、会社の経営者層や役員等の重役に当たる方の参加が期待できます。また回を重ねて付き合いを深めていくことも可能です。

 

非会員制の場合は営業職等の方が多く、意見交換というよりもPRが第一優先で飛び込み営業的な雰囲気の参加者が多いのが特徴です。費用が安く済むという利点もありますが、一方的なPR合戦になってしまい、名刺交換はしたもののそこからの進展が期待出来ないといった残念な結果になるケースが多いのも事実です。

 

次に参加人数による会の違いを見ていきましょう。ここでは以下の3パターンを例に挙げます。

 

50名以上の異業種交流会は初心者にもオススメ!


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初めて異業種交流会に参加される場合はまずこの規模の会に参加してみると雰囲気を掴めるかもしれません。

 

参加者が多いことから企業PRをメインとした構成の会が多く開催されています。非会員制での開催も多く、どちらかというと営業担当向けの会が多くなるのが特徴です。初対面の人に商品チラシやサンプル等を配布したり、とにかく名刺を配ったりと、「広く浅く売り込む」という形がメインとなり、展示会的な位置づけのイメージになります。ですが、PR以外にも様々なサービスの提案を受けたい方にはオススメです。

 

会場としては貸会議室の大ホールや大会議室を複数使用して開催される場合が多く、テーマごとに部屋を分けたり、大人数にアピール出来るようスクリーンとプロジェクターを設置し資料を上映するなど、プレテーションコーナーを広く設定したりしています。

 

地方からの参加者への利便性を考慮し、ターミナル駅からのアクセスがよい貸会議室がよく使われます。

 

30名程度の異業種交流会は柔軟な交流が可能に


この規模になると会員制による開催も多く、顔馴染みを作りやすい雰囲気の交流会となります。会のテーマも限定され、同じ目的を持った参加者が集まりやすいので、課題点について相談したり、相手から新しい情報も仕入れたりしやすい会の構成になっています。

 

会場としては貸会議室の中会議室程度の部屋で行われることが多く、参加人数によりパーテーションで部屋を区切り、懇談スペース・資料を上映する機器を備えたプレゼンテーションスペースを分けるなど、柔軟な会場設営がされています。

 

10~20名程度の異業種交流会ではかなり密な相談も


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定例会的に毎週または毎日のように開催される場合が多く、参加者は固定されたメンバーが中心です。毎回参加する常連の参加者だけでなく、新規の参加者を受け入れている会もあります。

 

会員制での開催も多く、ある程度の機密保持契約を取り交わす会もあります。支障のない範囲で事業上の悩み相談ができる会も開催されています。一人と話す時間を長めに取られていますので、参加回数重視で多くの方と知り合いたい方に向いています。

 

この規模の会になりますと貸会議室のなかでも小会議室や、喫茶スペースを貸切にして開催される場合が多く、開催場所も主要な参加者の利便性に合わせた場所になるように主催者が気を利かせてくれることも結構あります。

 

異業種交流会での自己PRのポイント


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異業種交流会では事業及び自己PRタイムを設けている場合があります。参加者が多く、20名以上が参加していると全員と挨拶するだけでも長い時間を費やしてしまいます。自己PRを参考にして、あらかじめ話したい相手を絞っておいた方が効率的です。

 

自分がPRする場合には、効果的なプレゼンをすることで注目を集めることが重要です。そうするとあなたに興味を持った人が次々に声をかけてきてくれますので、具体的な商談などがいきなり可能になることもあります。

 

妙な言い方ですが、「自分をふるい分けしてもらう」ことで、自分に本当に興味がある人とだけ接点を持つことができるようになるので、的確な自己PRを行うことは異業種交流会ではとても重要なことです。

 

以下に自己PRのポイントを挙げてみます。

 

1. 笑顔で元気に丁寧に


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これは当たり前な内容ですが、相手にネガティブなイメージを与えては交流会に参加する意味がありません。異業種交流会はビジネス発展を目的とした場ですので、ビジネス中心の対話がメインとなります。知り合ってから受注に繋がるまで長期間を有することも多く、その場合は人対人のコミュニケーションが重要視されます。

 

あなたの職場の中でもそうかもしれませんが、明るく対応したほうが、相手もこちらに関心を持ってくれますよね。これが初対面の方となりますと尚更です。

 

また、無理にビジネスの話をするだけでなく趣味の話をしてみたり、自分の人柄をPRをしてみたりするのも良い方法です。

 

好印象を与えて多くの方から話しかけられるようになると、結果的には有意義な時間を過ごす事ができますし、具体的成果へもつながりやすくなります。

 

顔馴染みの方が少ないうちは、ビジネスよりも人柄のPRを中心にするのも一つの戦略です。

 

2.自己PRは1人1分以内にまとめよう


参加者の多い会は1人あたりのPR時間は短くなってきます。内容を手短にまとめて効率良く相手にPRします。以下に要点をまとめました。

 

名前及び配布された番号札のNo等(5秒)

仕事内容(10秒)

自社の強み(30秒)

求めている案件や提案の内容等(15秒)

 

上記の内容に、自身の経歴や趣味の話等を入れてみるのも特徴あるPRになって良いでしょう。

 

長々と話すと逆に印象が悪くなってしまいますので、事前にPRをまとめて時間を測りながら話す練習をしてみると良いでしょう。内容を詰め込みすぎると早口になってしまい理解されないため、たくさん伝えたいことがあっても話題を絞ったほうが良いPRとなります。

 

3. 自分とつきあうメリットを提示しよう


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自己PRをしているつもりが、会社の説明と商品の営業トークに偏重してしまうと肝心な自己のPRが抜けてしまうことになります。ここで重要なのは相手があなたとコミュニケーションを取ることでどんなメリットがあるかをイメージしてもらうことです。あなたがどのようなお客さんを探しているかではありません。

 

自分の売上のことしか考えていないというスケベ心は、思っている以上に相手に伝わってしまうので、事前に内容をよく整理して、「売り込み臭のない自己PR」をするようにしましょう。

 

4. 得意分野は絞って強調しよう


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会社概要と営業品目を端から端まで説明していると時間も浪費してしまいますし、聞いている側もあなたの会社の強みが何で、どの分野が強いのかがつかみにくくなってしまいます。

 

配布資料や投影資料で代用できるものは割愛して、「今、一番強調したい分野」をまとめておくことをオススメします。異業種交流会は人脈作りの場ですのでテーマは極力絞って一方的なPRにならにように注意しましょう。

 

5. キーマンを特定して知り合おう


他の参加者の自己PRタイムでは、発表者のPR内容から以下のポイントを押さえておくと、あなたにとってのキーマンを特定しやすくなります。

 

・事業の親和性が高くビジネスパートナーになりそうな方

・性格が合いそうな方

・実力がありそうな方

・自社サービスを提案することで役に立てそうな方

 

こういった範疇に当てはまる参加者をピックアップしておきましょう。

 

交流会後の関係の築き方


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交流会で名刺交換を行った場合は、名刺に記載されたメールアドレスに挨拶のメールを送るなど、相手とのコミュニケーションを発展させていくことを面倒がってはいけません。

 

メールマガジンの活用


自社での活動を継続的に周知するための手段としてメールマガジンを活用する会社も多いかと思います。ただメールマガジンを送るなら最低限のマナーは順守されることをオススメします。相手を人脈と見て長い付き合いをしたいのであれば受信側の目線に立ち、承諾を得てから配信するなどの配慮をしましょう。

 

SNSの活用


社外向けのSNSへの招待も同様で、名刺交換後早々であまり連絡がとれていない相手に対して招待する行為は良い印象を与えないことがあります。相手のことがよく確認できていない状況で招待したことにより情報漏洩の原因となるケースもありますので注意が必要です。

 

成果につながらないときに見直すべきこと


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せっかく名刺交換までした相手ですが、先方からのメール返信のレスポンスが悪くなったり、返信すら来なくなった場合は無理にコミュニケーションをとる行為は慎むべきです。

 

まず送ったメールの内容を再確認しましょう。

あなたからの一方的な売込み文句になっていないでしょうか?

 

異業種交流会は人脈作りの場であり、広告メールを一斉配信するためのデータ集めの場ではありません。あくまで異業種交流会はコミュニケーションの場です。一方的な内容の送信は相手によろしくない印象を与えてしまいます。

 

特にメルマガを送信するときには配慮が必要で、相手に伺いを立てずに配信し始めるというのは非常にバッドマナーです。

 

そういったバッドマナーでビジネスチャンスの芽を潰さないようにすることが何より重要です。それを忘れてしまう方が結構多いのが現実なので、気をつけて下さいね。

 

まとめ


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異業種交流会は普段お会いすることのできない業種の方との面識をつくり、名刺交換のみならず、意見の交換や有用な情報を入手できる貴重な場です。

ただし事前準備も無しに、目的が明確でない状態で参加しても、ただの名刺交換会に終始していまい、その後の人脈形成や仕事の受注へ繋がることはないでしょう。

 

まず交換会の情報を集めることからはじめ、目的とテーマを整理して内容のマッチした会を選択してみてください。

自分の目的とマッチした異業種交流会に積極的に参加をし、効率的に交流を深めることでビジネスチャンスが膨らむケースが多々あります。

ぜひコツをマスターし、積極的に参加をしてみてください。

 

また、会議室に備え付けの設備を事前に知っておくと役に立ちます。発表資料がある場合は、スクリーンの大きさ・プロジェクターとPCとの接続方法なども確認し、事前にイメージしておくことは重要です。

異業種交流会への参加が決まったら、会場の貸し会議室の設備をホームページでチェックしたり、電話して問い合わせたりして、心に余裕を持った状態で本番に臨みましょう。

 

エッサム神田ホールの設備はこちらからチェックしてみてください。