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会議室の上座・下座はどこ?レイアウト別の席次を図解で解説
2026年 08月 27日
会議の席次には「上座」「下座」がありますが、この位置は机の配置や来客の有無によって変わります。「入り口から遠いほうが上座」と覚えていても、スクリーンがある部屋や窓際の席で迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
この記事では、会議室のレイアウト別に上座・下座がどこになるのかを図解で解説します。あわせて、基本ルールが当てはまらない例外パターンや、来客がいる場合の席次まで整理しました。会議直前になって慌てることがないよう、席次の考え方を身につけておきましょう。
この記事の監修・執筆
エッサム神田ホール 会議室運営チーム
年間数千件の会議・セミナーをサポートしてきた実績から、会議を成功に導くための「環境づくり」と「ファシリテーションのコツ」をプロの目線でお届けします。神田エリアを中心に東京・秋葉原・新日本橋・淡路町エリアのビジネス現場で培ってきたノウハウや会場選びをまとめました。
目次
■上座・下座とは?なぜ席次が大切なのか
上座とは、お客様や目上の人が座る席のことです。反対に下座とは、お客様をおもてなしする立場の人が座る席を指します。この座る位置や順序のことを「席次(せきじ)」と呼びます。
席次には、目上の人や年長者を敬う気持ちや、来客に対するおもてなしの気持ちが反映されています。つまり、会議はもちろん、外での会食や車移動の際の席次についても理解して実行できれば、「この人は人に対する敬意やもてなす心を表現できる人だ」と認識してもらうことにもつながるのです。
シーン別 席次の早見表
まずは全体像を確認しましょう。シーンごとの上座の位置をまとめました。
| シーン | 上座の位置 | 下座の位置 |
|---|---|---|
| 会議室・応接室 | 出入り口から最も遠い席 | 出入り口に最も近い席 |
| スクリーンがある会議室 | 画面が最も見やすい席 | 画面が見えにくい席 |
| タクシー | 運転席の真後ろ | 助手席 |
| 新幹線 | 進行方向の窓側 | 進行方向と逆の通路側 |
| エレベーター | 操作盤から遠い奥側 | 操作盤の前 |
席次の基本ルール:出入り口から遠いほうが上座
基本的には、出入り口から遠いほうが上座となり、出入り口に近いほうが下座となります。
例えば、上図のような会議室の場合には、出入り口から一番遠い①が上座ということになります。
なぜ出入り口から遠い席が上座なのかというと、人の出入りが少なく落ち着いて過ごせるからです。反対に出入り口の近くは人が通るたびに気を遣うため、おもてなしをする側が座ります。この「相手が快適に過ごせるかどうか」という考え方が、すべての席次の土台になっています。
まずは出入り口に着目したこの基本ルールを頭に入れましょう。
■【レイアウト別】会議室の上座・下座
会議室の机の配置(レイアウト)は、会議の目的によってさまざまです。ここでは代表的な6つのレイアウトについて、上座・下座がどこになるかを図解で確認していきましょう。
対面形式の席次
机をはさんで向かい合う、最も一般的なレイアウトです。この場合は基本ルールの通り、出入り口から遠い側が上座、近い側が下座になります。
同じ側に複数人が並ぶ場合は、出入り口から遠い席から順に上位の役職者が座ります。来客がある場合の詳しい席次は、後述の「来客を招く場合の席次」をご覧ください。
ロの字型の席次
机を四角く囲む「ロの字型」は、全員の顔が見えるため議論を交わす会議に向いたレイアウトです。
出入り口から一番遠い場所の真正面に議長や進行役が着席します。その上で、出入り口から最も遠く議長や進行役に最も近い①の席が上座ということになります。
そして、2番目の上座は、①ほどは出入り口からは遠くないものの議長や進行役に最も近い②の席ということになります。あとは、①と②の席を決めた時のルールをそのまま適用して③〜⑥までの席が決まります。
コの字型の席次
一辺を空けた「コの字型」は、空いた側にスクリーンやホワイトボードを置けるレイアウトです。
出入り口から一番遠い場所の真正面に議長や進行役が着席するというルールは、机が「ロの字型」の時と同じです。
変わってくるのは上座のポジションです。机の配置が「コの字型」の場合、出入り口から最も遠く議長や進行役に最も近い席は、議長や進行役が着席する席の隣ということになります。
また、議長や進行役から見て右側が上座というルールがあるので、上図の①の場所が上座ということになります。2番目の上座は議長や進行役の左側である②となり、あとの③〜⑧までは①と②の席次ルールに従って決まっていきます。
スクール形式の席次
全員が同じ方向を向いて座る「スクール形式」は、セミナーや研修、株主総会などで使われるレイアウトです。学校の教室と同じ配置をイメージしてください。
スクール形式では、参加者全員が演台やスクリーンのほうを向いているため、前方の席ほど上座になります。同じ列であれば、演台から見て中央に近い席が上位です。
つまり、最前列の中央付近が最上位の席となり、後方の端に向かうほど下座になります。出入り口が後方にある場合、基本ルールの「出入り口から遠いほど上座」とも一致します。
なお、来賓や役員をお招きする際は、最前列にあらかじめ席を確保しておくと丁寧です。
島型形式の席次
数名ずつのグループに分かれて机を囲む「島型形式(グループ形式)」は、グループワークやワークショップ、研修で使われるレイアウトです。
島型形式の場合、考え方は2段階になります。
- 島(グループ)どうしの順位...出入り口から遠い島ほど上位
- 島の中での順位...演台に近い席から時計回りに考える
なお、研修やセミナーのように演台の内容を重視する場合は、入口からの距離よりも演台に近い島を上位とすることもあります。見やすさ・聞き取りやすさを優先する考え方で、後述する「スクリーンがある場合」の例外と同じ発想です。会議の目的に合わせて判断しましょう。
ただし、島型形式は参加者同士が意見を出し合うことを目的としたレイアウトです。厳密な席次にこだわりすぎると、かえって発言しにくい雰囲気になることもあります。役員や来賓が同席する場合を除き、進行のしやすさを優先して問題ありません。
円形テーブルの席次
取締役をはじめとした会社の重役たちが使う会議室の場合、円形の机が置いてあることがあります。普段は使いなれていない円形の机で会議をする場合、上座がどこになるかご存知でしょうか。
上の図のように「出入り口に一番遠い席が上座」であることや「議長・進行役の右側が上座」というルールを知っていれば、上記のような席順が正しいということが分かるはずです。
ちなみに、この円形の机に関する上座・下座のルールは、中華料理店での接待の際の席次にも使えるルールですので、覚えておきましょう。
■基本ルールが変わる4つの例外
「出入り口から遠いほうが上座」は基本ルールですが、これが当てはまらないケースがあります。実務で迷いやすいのは、むしろこの例外のほうです。4つのパターンを押さえておきましょう。
例外1:スクリーンやホワイトボードがある
スクリーンやホワイトボードがある場合には、見やすい場所が上座となります。そのため、スクリーンやホワイトボードの配置によっては、上座が入口の近くになることもあります。
プレゼンテーションを伴う会議では、資料が見えないことのほうが相手に失礼にあたります。形式的なルールよりも「相手が快適に会議に参加できるか」を優先しましょう。
例外2:景色や調度品が楽しめる
部屋の片面が全面ガラス張りとなっている応接室や会議室、また美しい調度品が飾られている応接室もあります。このような場合、「出入り口から一番遠い場所が上座」というルールが覆ることがありますので気をつけましょう。
素晴らしい景色も美しい調度品も、来社したお客様に見せたくてそこに見えるようにしているものばかりです。ですから、景色や調度品が見えやすい場所が上座ということになります。そのなかでも出入り口から一番遠い席である①が上座です。
つまり、上の図のようなシチュエーションでは、出入り口から一番遠い列である④が下座になります。慣れないうちは違和感があるかもしれませんが、これが正しい席次です。
エッサム神田ホールにも庭園が隣接している会議室があります。このような部屋のときは、立場が上の人から景色が見えるように席次へ配慮が必要だと言えます。
なお、この「素敵な景色が見える側が上座」というルールは、料理だけではなく景色も味わいの一つとして売りにしている料亭やレストランで会食をする際の席次としても使えます。取引先に対して接待をする機会のある人は、覚えておくと損はないはずです。
例外3:出入り口が複数ある
大きめの会議室では、出入り口が2か所以上あることがあります。この場合、どちらを基準に考えればよいのか迷いやすいところです。
判断の基準は、実際に人が出入りするメインの扉がどちらかです。参加者が入室に使う扉、通行量が多い扉を基準にして、そこから遠い席を上座と考えます。
もう一方の扉が非常口や、ほとんど使われない扉であれば、基準として考える必要はありません。判断に迷う場合は、会場のスタッフに「参加者はどちらの扉から入りますか」と確認するのが確実です。
例外4:議長・進行役がいる
会社の会議では、議長や進行役がいるケースが多いのではないでしょうか。そのような場合、一般的には議長や進行役に近い席ほど上座ということになります。
さらに、議長や進行役から見て右側が上座、左側が2番目の上座という順序になります。これは日本の礼法における「左上右下(さじょううげ)」の考え方に基づくもので、向かい合ったときに相手から見て右側が上位となります。
具体的な位置は、前述の「ロの字型」「コの字型」の図をご確認ください。
■来客を招く場合の席次
社外の方をお招きする会議では、席次への配慮がより重要になります。会議室と応接室、それぞれのケースを見ていきましょう。
会議室にお客様を招く場合
来客側が3名、自社側が3名の計6名が「ロの字型」の机の配置となっている会議室で会議を行う場合を考えてみましょう。
まず、来客側の3名は出入り口から最も遠い列に座ることとなります。そして、自社側の3名は入口に近い側の列に座ります。
その席次ですが、3人の中央(上の図の①のポジション)が、来客側・自社側ともに上座です。そして、上座の隣であり入口から最も遠い席である②が2番目の上座、次が③ということになります。
応接室にお客様を招く場合
来客の役職によっては、応接室を使って会議を行うケースもあります。応接室は椅子の種類によって席次が変わるため、2つのパターンに分けて解説します。
【ケース1】長椅子がある場合
一般的な応接室の場合、3人掛けの長椅子と1人掛けの椅子があるケースがあります。このように長椅子と1人掛けの椅子という組み合わせの場合、出入り口から一番遠く、かつ長椅子である①の場所が上座となります。そして、出入り口から遠い順に②・③となります。自社側の上座は④の席となり、下座は⑤です。
上記の図は来客側が3名であることを想定していますが、来客側が2名の場合は次の図のようになります。
出入り口から一番遠い長椅子の席である①が上座で、次が②となります。自社側の上座が③となり、下座が④です。
【ケース2】長椅子がない場合
応接室の一部には、長椅子を置かず全て1人掛けの席となっている場合もあります。このような場合の上座・下座は、ロの字型の会議室で会議を行う場合と同じ考え方です。
つまり、来客側は出入り口から遠い列に座り、その中でも真ん中の位置が上座です。次が②・③の位置というようになります。自社側3名の上座・下座の位置も同様です。
なお、お客様が上座を遠慮されることもありますが、その場合は「どうぞこちらへ」とお声がけして案内するのがマナーです。反対に自分が訪問した側で上座を勧められたときは、遠慮せずに勧められた席に座りましょう。
■会議室以外の席次(タクシー・新幹線・エレベーター)
来客対応では、会議室だけでなく移動中にも席次が必要になる場面があります。基本の考え方は「相手が快適に過ごせる場所が上座」で共通です。
タクシー
運転席の真後ろが上座です。乗り降りがしやすく安全性が高いためです。助手席が下座となり、料金の支払いや行き先の指示を担当します。
社用車・自家用車(上司が運転する場合)
運転者が目上の人である場合は、助手席が上座になります。運転者を1人にしない配慮からです。タクシーとは逆になるため注意しましょう。
新幹線
進行方向を向いた窓側の席が上座です。景色が見えて落ち着いて過ごせるためです。反対に、進行方向と逆向きの通路側が下座になります。
エレベーター
操作盤から遠い奥側が上座です。下座にあたるのは操作盤の前で、ボタン操作とドアの開閉を担当します。
■よくある質問(FAQ)
Q. 会議室の上座はどこですか?
A. 基本は出入り口から最も遠い席が上座です。ただし、スクリーンがある場合は画面が見やすい席、景色の良い窓がある場合は景色が見える席が上座になります。
Q. スクール形式の会議室では、どこが上座ですか?
A. 演台やスクリーンに近い前方の席ほど上座です。同じ列であれば、中央に近い席が上位になります。
Q. 出入り口が2つある場合はどちらを基準にしますか?
A. 参加者が実際に出入りするメインの扉を基準にします。非常口やほとんど使われない扉は基準に含めません。
Q. 上座を勧められたら遠慮したほうがいいですか?
A. 遠慮せず、勧められた席に座るのがマナーです。何度も辞退すると、かえって相手に気を遣わせてしまいます。
Q. オンライン会議に上座・下座はありますか?
A. 画面の並び順は参加のタイミングなどで変わるため、一般的に上座・下座の考え方はないとされています。ただし、発言の順番などでは目上の方への配慮を心がけましょう。
Q. 席次を間違えてしまったらどうすればいいですか?
A. 会議が始まる前に気づいた場合は、丁寧にお声がけして席を移動していただきましょう。すでに始まっている場合は無理に動かさず、次回以降に活かすのが現実的です。
■会議室の図面を見て、事前に席次をイメージしましょう
ここまで見てきたように、会議ひとつとっても様々な席次が存在します。しかし、席次の基本的な考え方が分かっていれば、相手に不快な思いをさせずに済みます。
とはいえ、当日はじめて入った会議室で瞬時に判断するのは難しいものです。事前に会議室の図面を確認し、出入り口とスクリーンの位置を把握しておくことをおすすめします。
エッサム神田ホールではすべての会議室の情報と共に、フロア図面を公開しています。ロの字型・コの字型・スクール形式・島型形式など、ご希望のレイアウトでの設営も承っております。
会議の予定がある方は、事前にこれらをチェックして、当日の席次をイメージしてみてはいかがでしょうか。ご不明な点があれば、常駐スタッフがご相談に応じます。
2016年11月30日の記事を再編集しました。
この記事の監修・執筆
エッサム神田ホール 会議室運営チーム
年間数千件の会議・セミナーをサポートしてきた実績から、会議を成功に導くための「環境づくり」と「ファシリテーションのコツ」をプロの目線でお届けします。神田エリアを中心に東京・秋葉原・新日本橋・淡路町エリアのビジネス現場で培ってきたノウハウや会場選びをまとめました。