今さら聞けないワークショップとは?初めてのワークショップを成功させるために

2021年 10月 28日

今さら聞けないワークショップとは?初めてのワークショップを成功させるために

近年、人気を集めるワークショップですが、いざ開催しようにも何から手を出せばいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。ワークショップ開催では、テーマに合わせて内容を煮詰める必要があります。

ワークショップとセミナーの違いについておさらいしつつ、ワークショップ開催においてどのような準備が必要なのかについてお話ししていきます。

 

 

■セミナーとは


セミナー(seminar)とは
意味 (1)大学の教育方法のひとつ。指導者の元、学生が集い、共同研究・演習を行う。
(2)特定のテーマに沿って、参加者を集い、講習・研究発表を行う。
類語 ゼミ、ゼミナール、勉強会、講習会

 

たとえば経営セミナーであれば、経営に興味関心がある人に向けて、経営ノウハウを共有する場として活用されています。セミナー開催のメリットは、一方向性に話を進めるため、進行がスムーズに行えて、内容の濃いセミナー時間が確保しやすい点です。デメリットとしては、参加者が受動的になりやすく、理解度が人によってバラツキが生じやすい点が考えられます。

 

■ワークショップとは


ワークショップ(Workshop)とは
意味 (1)(製作・修理などをする)作業場、仕事場。
(2)参加者が自主的に活動させる方式の講習会。
(3)学びや創造、問題解決やトレーニング手法のひとつ。
類語 作業場、仕事場、工房、研修会、教室

 

ワークショップとは、参加者が主体性をもって参加するイベントのことをいいます。ワークショップの魅力は、ただ知識を得るだけではなく、参加者同士の意見に耳を傾けることで、幅広い層の考えに触れられる点です。

 

POINT セミナーとワークショップの違い

それぞれの大きな違いは、「受講スタイル」だといえる。

セミナーは、登壇者から受講生に向けての一方向性で、明瞭な知識が得えられる。一方、ワークショップは登壇者と受講生の双方でひとつのテーマを深掘りできます。

 

ワークショップを行うメリットとデメリット


ワークショップを行うメリットとデメリット

ワークショップ開催において次のようなメリット・デメリットが挙げられます。

 

メリット

  • 周囲との協力が必須のため、参加者に当事者意識が生まれる
  • 理解に実体験がともなう
  • さまざまな価値観に触れられる
  • 参加者みんなで一緒に作り上げていく達成感がある
  • 問題解決手法などが分かり、実務に活かせる
  • 主催側として、商品やサービスのプロモーションがしやすい
  • 主催側として、参加者の疑問や要望にすぐアプローチできる
  • コミュニケーション能力の向上

 

ワークショップは、登壇者だけで成り立つものではありません。参加者も交えて意見交換ができるので、ブレーンストーミングや自己の問題解決などのイベントを企画できます。

 

デメリット

  • 参加者の質や意欲により成功が左右される
  • 参加しただけで満足してしまうことがある
  • 学べる内容が少ないことがある

 

ワークショップを開催するテーマによっては、参加者層が幅広くなります。それにともない、参加者によって理解度や意欲にもバラつきが生じる可能性が出てくるでしょう。また意見交換の時間が必要なため、イベント開催時間に対して学べる内容が乏しくなることも。

 

■ワークショップの種類


ワークショップといってもテーマによっていくつかの種類が存在します。それぞれどのようなワークショップがあるのか、代表例として次の5つが挙げられます。

 

ものづくりワークショップ


ものづくりワークショップ

ワークショップの中でも人気な「ものづくりワークショップ」。手芸やフラワーアレンジメント、料理などがあります。参加者でグループを作り、一緒にモノを作ることで達成感や自宅でも行えるとあり、ワークショップのイメージとして誰しもがイメージしやすいイベント形式といえます。

 

ビジネスシーンに取り入れられるワークショップ


当事者意識をもって問題解決に打ち込める手法のひとつとして、ワークショップ形式を会議に取り入れることも。それぞれの立場に関係なく、意見を出し合うことで、問題解決を効率良く行えます。

また、同僚あるいは上層部、新人との理解を深める研修としてワークショップを取り入れることもあります。

 

教育分野におけるワークショップ(アクティブ・ラーニング)


いままで講義形式で学びを深めるスタイルでしたが、最近では「学生の主体的・対話的で深い学び」を培うためにワークショップ形式を取り入れている先生もいるようです。

授業で学んだ知識を活かして、実験やグループワーク、発表会などでアウトプットの場として活用されています。

 

芸術分野のワークショップ


芸術分野のワークショップ

最近、学習内容の項目が大きく変わりました。たとえば小学校5・6年生に「英語科」の授業が追加され、芸術分野の時間数が減少したこともあり、芸術関連の学習は外部で学びを深める動きが出ています。

その学び場のひとつとしてワークショップが注目されています。初心者でも手軽に体験でき、より興味ある分野を見つけられるでしょう。

 

社会問題などのまちづくりワークショップ


地域の問題に対して、行政だけで問題解決を行うのではなく、住民も巻き込んで、解決の糸口を見つける。まちづくりワークショップは、身近な公園から各市町村が策定する計画案など、さまざまな分野で取り入れられています。実際に街を散策して感じた問題点を挙げ、解決策を住民と行政の双方で思案できるので、主体性をもって地域活動に取り組めるのが魅力です。

 

■ワークショップ形式を活かす効率的な進め方


ワークショップ形式を活かす効率的な進め方

ワークショップを開催するにあたって、気を付けたいポイントについてまとめました。

 

(1)目的とゴールは明確に


なぜワークショップを開催するのか、開催後にどのようなアクションにつなげたいのか。ワークショップの開催目的とゴールを設定し、主軸を決めていきます。

 

(2)集客のためのテーマ設定


目的とゴールが決まったら、集客のためのテーマ設定を行います。ワークショップは幅広い層が参加するイベントのため、テーマ設定で興味関心を持たれるキーワード選定も重要です。このとき、集客を重視してテーマとワークショップの内容に乖離が生じてしまうと、顧客満足度が低くなってしまいます。テーマ内容に沿った、ワークショップの内容を提供できているか第三者の意見も取り入れるとよいでしょう。

 

(3)最初は個人ワークでもOK


ワークショップというと、イベント参加者をランダムにグループ分けして意見交換が行われるイメージを持つ人もいます。そうなるとグループメンバーによっては、意見が思うように発言できないこともあるでしょう。最初に個人ワークを取り入れてみることで緊張をほぐしたり、ワークショップに慣れてもらったりするのもよいです。

 

(4)ファシリテーターの存在があると吉


ワークショップの内容によっては、参加者と登壇者の発言で時間が割かれ、思うように内容が進まないことが予想されます。その場合には、あらかじめファシリテーターを用意し、タイムキーパーや話が脱線したときのかじ取りをしてもらうとよいでしょう。

 

関連記事:デキる会議のファシリテーターが使っているアジェンダと便利なフレーズ9選

 

(5)グループワークは意見の出やすい雰囲気作りが鍵


グループワークの人数構成や部屋の環境を整え、参加者が緊張しないようなリラックス空間がベストです。またワークショップの内容に合わせて机の配置やBGMを選ぶことをオススメします。

 

(6)事前準備でワークショップの生産性UP


ワークショップでは、多くの意見交換が行われると予想されるため、次の備品を準備して臨みましょう。

 

付箋、コピー用紙、サインペン、カラーペン、蛍光ペン、模造紙やホワイトボード、会議室備品

 

その他に、ワークショップで独自に必要なモノは、各自で用意する必要があるので、イベント開催前に何が必要か予行練習しておきましょう。

 

■ワークショップ開催時の注意点


ワークショップ開催時の注意点

いざワークショップを開催しようにも準備することが多く、やることが抜け落ちてしまう...、なんてこともあるでしょう。開催前に次の2つは注意しておきましょう。

 

小部屋や小会議室の用意があるか


ワークショップのテーマに合わせて、必要な環境を用意しましょう。ビジネス系のワークショップであれば、ホワイトボードが完備されている部屋がオススメです。また、子どもが参加するのであればトイレが広いかなど、部屋以外にも配慮したいポイントです。

 

プレゼン用ツールの準備はあるか


進行するにあたってマイクやプロジェクター、スクリーンなどが部屋に完備されているかは気になりますよね。

会場を借りる場合、無料で借りられるところもあれば有料での貸し出しもあるので、利用前に必ず確認しておきましょう。

 

■貸し会議室には、ワークショップに必要な設備が充実!


貸し会議室には、ワークショップに必要な設備が充実!

ワークショップ開催に会場の手配や備品の用意など、やることが多いですよね。そんなときは、全てがそろっている貸し会議室がオススメです!

 

エッサム神田ホールでは、ワークショップの開催規模に合わせた会議室を用意しております。各会議室にはマイクやプロジェクター、ホワイトボードを完備しており、ワークショップ当日の準備が簡単です。また、館内スタッフによるこまめな消毒や換気で、ご利用者が快適に使える空間づくりを徹底しております。

 

ワークショップの開催について、ご不明点等ございましたらお気軽にご相談ください。